柴又女子大生放火殺人事件30年目の真相|Dnaと結び目が語る犯人像
事件当時、現場周辺はしとしとと小雨が降る肌寒い天候でした。その悪天候のなかで、複数の近隣住民から一致して目撃されたのが「現場遺留品の黄色いコート(黄土色系のレインコートまたはジャケット)」を羽織った不審な男の存在です。
目撃証言によると、男は傘も差さずに雨の中を濡れながら歩き、小林さん宅の方向をじっと見つめて立ち尽くしていたとされています。また、出火直後の時間帯には、現場から柴又駅方面へ向かって足早に歩き去る同種の上着を着た男も目撃されています。インターネットの掲示板やSNSでは、この男の正体について多種多様な考察が飛び交い続けてきました。
ネット上の反応を検証すると、大きく分けて3つの仮説が議論されています。第1に「留学直前の交友関係やストーカー的怨恨説」、第2に「住宅街を狙った空き巣・強盗の居直り説」、そして第3に「現場周辺に土地鑑のある不法滞在者や流動的労働者説」です。しかし、捜査関係者の証言やこれまでの検証を踏まえると、単純なストーカー説には疑問符がつく点も少なくありません。順子さんの身辺調査においてストーカー被害を相談した形跡はなく、留学直前の開放的な日常を送っていたことが友人たちの証言から明らかになっているからです。