表参道・青山の象徴が描く未来図:変貌する「青山オーバルビル」と2026年都市空間の最新潮流
青山通りを歩くと、周囲のスクエアなビル群とは一線を画す緩やかなカーブが目に飛び込んでくる。1988年の竣工当時、ポストモダン建築の躍動感を象徴したそのデザインは、時代を超えて独特の輝きを保ち続けている。
老朽化対策に留まらない大規模な環境性能改修(ESG改修)が完了した2026年、外観の幾何学的な美しさはそのままに、内部の環境性能は最新鋭のスマートビルと同等レベルまで引き上げられた。ガラスファサードからの採光を最適化する自動調光システムや、中庭を抜ける自然風を生かした換気構造など、昭和末期のデザインが21世紀の環境技術とダイレクトに結びついた格好だ。