主人公を喰う存在感。なぜ2026年の現代人は「悪」に心奪われるのか?世界を揺さぶるダークヒーローの系譜
なぜ私たちは、ルールを破り、破壊をもたらす存在にこれほど惹かれるのだろうか。心理学の観点から見れば、それは日常の抑圧からの解放を意味しているという。私たちは常に「良い子」であること、社会のルールに従うことを求められている。その反動として、何者にも縛られず、己の欲望や信念に忠実に生きる悪役に、一種の代理満足を見出しているのだ。
彼らの容赦のない決断力や、周囲の目を一切気にしない孤高の姿勢は、ストレス社会を生きる現代人にとって、奇妙な爽快感すらもたらす。道徳的な善悪を超えた部分で、私たちの本能が彼らの自由さを求めているのかもしれない。