五角形の内角の和はなぜ540度?三角形分割の裏ワザと計算の極意
多角形の計算を劇的に高速化し、ケアレスミスをゼロに抑えるための最大の秘策が五角形の外角の和の活用です。学校ではまず内角から教わるケースが多いため、多くの生徒は「内角の和(540度)を出してから5で割る」という遠回りな計算手順を踏みます。しかし、数学的に極めてスマートなのは「外角から攻める」解法です。
多角形において、頂点の外側にできる「外角の和」は、多角形が何角形であっても常に360度で一定であるという絶対的な定理が存在します。三角形でも、五角形でも、百角形であっても、外角をすべて集めると必ず1回転(360度)になります。
この性質を利用すると、正五角形の1つの外角の大きさは以下の計算で一瞬で求められます。
360° ÷ 5 = 72°
内角と外角を足すと直線(平角=180度)になるため、1つの内角は引き算ひとつで導き出せます。
180° - 72° = 108°
大きな数である540を割り算するよりも、360を割って180から引く方が、圧倒的に計算ミスを低減できます。難関校の受験指導などでは、多角形 内角 外角 計算問題において「まず外角に着目せよ」と口酸っぱく指導されるのが鉄則です。
また、ネット上や難問演習でよく議論される盲点として、「へこんだ五角形(凹多角形)でも内角の和は540度になるのか?」という疑問があります。1つの内角が180度を超えて内側に凹んでいるブーメランのような形状であっても、辺が5本で閉じた図形である限り、内角の和は例外なく540度になります。補助線を工夫して三角形に分割すれば必ず3つの三角形に帰着できるためです。ただし、凹多角形では「外角」の定義に負の角度を導入する必要が生じるため、基本的には外角定理をそのまま適用せず、三角形分割で解くのが安全なアプローチとなります。