認知症の介護認定で判定が軽くなる罠とは?後悔しない調査の秘訣
認定調査の場において、家族の立ち会いは必須と言っても過言ではありません。本人が目の前にいる状態では本当のことを言いにくい場合が多いため、事前の準備と当日の立ち振る舞いに工夫が必要です。
1. 「介護の手間」をメモにして事前に渡す
口頭で感情的に訴えるよりも、客観的な事実を箇条書きにしたメモを調査員に渡すのが最も効果的です。具体的には「夜間、1時間に1回起きて部屋を徘徊する(家族が睡眠不足)」「週に3回、ガスの消し忘れがある」「通帳を隠して『盗まれた』と警察に電話しようとする」など、頻度・状況・家族がとった対応時間を具体的に記録しておきます。
2. 本人と調査員を別室にして話す時間を確保する
本人の前で「お母さんは認知症で何もできない」と話すと、本人の自尊心を深く傷つけ、その後の介護拒否や関係悪化につながります。「本人の前では言えない困りごとがあるので、最後に玄関先や別室で10分お話しさせてください」と調査開始前に調査員へ耳打ちしておきましょう。
3. 「良い日」ではなく「最も悪い日」を基準に話す
認知症には日内変動や日ごとの波があります。「調子が良いときは自分で着替えられる」場合でも、普段介助が必要であれば「1週間のうち4日は全介助が必要」と、実態に即した頻度を正確に伝えることが重要です。「できますか?」という調査員の質問に対し、本人が「できます」と答えた場合でも、横から「実際にはボタンのかけ違いが多く、家族の修正が必要です」と補足を入れてください。