被災から15年、三陸鉄道が切り拓く「ローカル線の未来形」——絶景・食・Aiモビリティが織りなす青い海岸線の今【2026年現地ルポ】
三陸鉄道の魅力は、技術革新だけでなく、ぬくもりあふれる手作りのもてなしにある。冬風が吹き荒れる季節の定番「こたつ列車」は、今や国内外のファンが冬の三陸を訪れる最大の動機となっている。
掘りごたつに足を入れ、みかんを食べながらなまはげ風の「なまっけ」との掛け合いを楽しむ車内は、笑い声と熱気に満ちあふれる。夏には窓を全開にして沿線の風を感じるレトロ列車、秋には紅葉狩り列車など、四季折々の表情を見せる趣向が凝らされている。大がかりなテーマパークにはない、素朴で温かい人情味こそが、リピーターを惹きつけてやまない最大の武器だ。