膝に水が溜まる原因とは?抜くと癖になる噂の真相と正しい治し方

膝に水が溜まる原因とは?抜くと癖になる噂の真相と正しい治し方についての真相をご紹介します。

インターネットの掲示板や待合室の会話で頻繁に交わされる「膝の水は一度抜くと癖になるから抜かないほうがいい」という言説。日本整形外科学会の専門医らは、この俗説を「因果関係の取り違えによる完全な誤解」と断言しています。

注射器で水を抜いた後に再び水が溜まるのは、「水を抜いた行為」が原因ではありません。水が溜まる大元の引き金である軟骨の摩耗や滑膜の炎症が完治していないため、体が再び関節液を分泌し続けているだけです。蛇口から水が漏れ続けている桶の水を汲み出しても、蛇口を閉めない限り再び水が溜まるのと同じ構図です。

むしろ、腫れ上がった水を放置するリスクのほうが遥かに甚大です。溜まった関節液の中には、軟骨を分解するプロテアーゼなどの炎症性サイトカインが大量に含まれています。関節内を高圧かつ高濃度の炎症物質に晒し続ける行為は、軟骨の破壊スピードを自ら加速させている状態に他なりません。内圧を下げることで痛みを即座に緩和し、抜いた関節液の性状(色や濁り)を分析して病名を特定するためにも、穿刺排液は極めて有効な処置です。

石川 優花

石川 優花

インテリア&ライフスタイルコーディネーター

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。