妊婦の寝る体勢は仰向けNg?時期別のおすすめ姿勢と快眠の極意
産院や助産師外来で必ず推奨される「シムス位(Sims' position)」は、19世紀の産婦人科医J・マリオン・シムズによって考案された体位を妊婦用にアレンジしたものです。完全な横向きではなく「ややうつ伏せに近い半腹臥位」を取ることで、下大静脈の圧迫を防ぎつつ全身の筋肉を弛緩させることができます。
シムス位を作る4つのステップ
- 左側を下にして横向きに寝る:ベッドに対して身体を完全に横向きにします。
- 下側の左腕を後ろ(背中側)に引く:左腕を胸の前から外し、背中側に自然に伸ばすか肘を軽く曲げて逃がします。これにより胸部が圧迫されず、上半身がやや前傾(うつ伏せ寄り)になります。
- 上の右足を大きく前に出し、膝を曲げる:右足を前方のベッド面またはクッションの上に下ろし、股関節と膝をリラックスした角度(約90度)で曲げます。
- 下の左足は自然に伸ばす:左足はまっすぐ伸ばすか、わずかに曲げる程度にして安定させます。
妊婦用抱き枕の正しいセッティング術
シムス位を単体で行うと、前に出した右膝がベッドに落ちることで骨盤がねじれ、かえって腰や股関節を痛めてしまうケースがあります。ここで絶大な効果を発揮するのが妊婦専用の抱き枕です。
- 脚の挟み方:抱き枕を両太ももから足首まですっぽり乗るように挟み込みます。膝と足首の高さが骨盤と水平になるように保つと、骨盤のねじれが解消され腰痛が劇的に和らぎます。
- お腹のサポート:抱き枕のふくらみ部分をお腹のカーブの下に少し滑り込ませることで、お腹の重みがベッドに引っ張られる感覚(下垂感)を抑えられます。
- 腕の置き場:上の右腕を抱き枕の上に預けることで、肩の力みが抜け、胸郭が広がって深い呼吸がしやすくなります。