現代社会の歪みを暴く「魔法少女とチョコレゐト」が今なおバズり続ける理由:ピノキオピーが歌詞に込めたSns時代の病理と救い
かつて魔法少女といえば、夢と希望を届ける正義の味方だった。しかし、本作における魔法少女は、大衆の身勝手な期待と悪意に晒される生贄だ。少しでも理想から外れれば、容赦なく叩かれ、引きずり下ろされる。ネット上の有名人やインフルエンサーが、一夜にして炎上し、糾弾される現代のキャンセルカルチャーそのものが、この歌詞には投影されている。
「正義」の名のもとに誰かを叩く群衆の醜悪さ。それを魔法少女というファンタジーのフィルターを通すことで、より生々しく、かつ客観的に見せる筆致は鳥肌モノだ。誰もが被害者になり得て、同時に加害者にもなり得るネット社会の危うさがここにある。