ますかけ線とアスペルガーの関連性は?手相の噂と医学的根拠を検証

ますかけ線とアスペルガーの関連性は?手相の噂と医学的根拠を検証とはどんな影響があるのか? 専門的な分析を丁寧に紐解いて紹介します。

医学の世界において、ますかけ線は「単一手掌屈溝(Single Palmar Crease)」または「猿線(Simian crease)」と呼ばれます。では、臨床医学において自閉スペクトラム症との相関関係は証明されているのでしょうか。

結論から言えば、「ますかけ線があるからといって、自閉スペクトラム症(ASD)やアスペルガーである」という医学的根拠は存在しません。

ただし、医学において単一手掌屈溝は「形態異常マーカー」のひとつとして研究されてきた歴史があります。代表的な例として、ダウン症候群(21トリソミー)の患者のおよそ半数に単一手掌屈溝が見られるという事実があります。この「染色体異常や先天的特徴と手相の線に関連がある」という医学的事実が、いつの間にかアスペルガー症候群や発達障害全般と混同され、ネット上で独り歩きしてしまったのが実情です。

胎児の掌の皮膚紋理は妊娠初期(10週〜19週頃)に形成されます。脳神経の発達時期と重なるため微細な関連を調べる研究は存在するものの、診断基準として手相が用いられることはありません。

鈴木 陽菜

鈴木 陽菜

テックライター兼ウェブディレクター

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