原宿・嵐山を席巻したタレントショップはなぜ消えた?熱狂と衰退の真相

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タレントショップブームの火付け役となったのは、1980年代半ばに原宿へ進出したバラエティタレントたちの店舗でした。草分け的存在として知られる山田邦子さんの「Kuni’s(クーニーズ)」をはじめ、所ジョージさんの「TOKORO TOY BOX」、田代まさしさんの「MARCY’S(マーシーズ)」、ビートたけしさんの「北野印度会社」、加藤茶さんの「Cha’s(チャーズ)」、酒井法子さんの「NORI-P-HOUSE(のりピーハウス)」など、人気タレントの冠を掲げた店舗が次々とオープンしました。

メインの客層となったのは、全国から東京を訪れた中学生・高校生の修学旅行生です。当時、原宿の竹下通り周辺は「タレントショップ通り」の様相を呈し、入店待ちの行列が数十メートルに及ぶことも日常茶飯事でした。取り扱う商品は、タレントのデフォルメイラストをあしらった缶バッジ、Tシャツ、キーホルダー、下敷き、レトルトカレーなど多岐にわたり、どれも飛ぶように売れました。

この流行は東京にとどまらず、関西最大の観光地である京都・嵐山にも波及します。渡月橋の周辺には純和風の景観とは対照的なネオン看板や派手な店舗が乱立し、最盛期には数十軒ものタレントショップがひしめき合う異様な光景を生み出しました。

田中 結衣

田中 結衣

デジタルマーケティングコンサルタント

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。