白球が描いた下剋上の軌跡。福山市立福山高校が甲子園で見せた「公立の逆襲」と2026年の熱狂
甲子園の舞台で猛威を振るったのが、タイプが全く異なる2人の主力投手による継投策だ。
先発を務める右の本格派は、最速142キロのキレのある直球と落差のあるフォークで三振の山を築く。そして中盤以降、満を持して登板する左のサイドスローが、絶妙な出し入れで相手打線のタイミングを外していく。球数制限が厳格化された近年の高校野球において、タイプの違う投手を複数擁することは絶対条件だ。相手ベンチに捕手出身の監督が授けた緻密なデータ分析が加わり、強打を誇る対戦校の打線を翻弄し続けた。