志村けんの兄・知之さんの現在と素顔|激似の真相と遺品整理の葛藤
志村けんさんの急逝時、世間の関心を集めたのが「遺産相続」の行方でした。生前、志村けんさんは独身であり、認知した子どもも存在せず、両親も既に他界していたため、民法上の法定相続人は2人の兄(知之さんと美佐男さん)となりました。一部週刊誌では「遺産総額は10億円超」などとセンセーショナルに書き立てられましたが、その内実は莫大な金銭的果実というより、あまりにも重い「管理と処分」の責務でした。
特に困難を極めたのが、東京都三鷹市にあった志村けんさんの豪邸の処遇です。高級外車(ロールス・ロイスは千鳥の大悟さんが引き継いだことが美談として知られています)や愛犬の引き取り手探しに始まり、地下室や書斎に敷き詰められた数千枚単位のコント衣装、小道具、膨大な資料、個人的な愛用品の山は、70代後半に差し掛かっていた知之さん夫妻にとって途方もない物理的・精神的負担となりました。
『女性セブン』(2026年3月20日号)などが報じたところによると、空き家状態が続き建物の老朽化や防犯面のリスクが限界に達したことから、三鷹の自宅は2026年春に解体工事が開始されました。記念館構想なども一部で囁かれましたが、住宅街特有の周辺環境への配慮や、個人宅を記念館化することに伴う維持管理費・固定資産税の負担を考えれば、個人で抱え続けることは現実的に不可能でした。
知之さん夫妻はやむを得ず大量の遺品を処分せざるを得ない状況に追い込まれましたが、これに対して世間やファンからは批判ではなく、「誰もお兄さんを責められない」「70代後半の高齢の兄夫婦にこれ以上の負担を背負わせるのは酷だ」「仕方なかった、よくぞここまで守ってくれた」という、深い理解と同情の声が寄せられました。