映画『君を忘れない』配信不可の真相と結末!木村拓哉ら豪華キャストの今
現在、Netflix、Amazonプライムビデオ、U-NEXTなどの主要配信プラットフォームにおいて、映画『君を忘れない』はラインナップに存在しません。検索してもヒットしない現状に対し、SNSでは「何か政治的な配慮で封印されたのか」といった憶測が散見されます。しかし、映画配給関係者への取材から浮かび上がったのは、以下の3つの現実的な権利障壁です。
第1に、90年代特有の肖像権契約の壁です。本作が製作された1995年当時は、インターネットによるストリーミング配信など想定されていませんでした。当時の出演契約書には「二次利用」として劇場公開、地上波放送、ビデオ(VHS)販売のみが明記されており、デジタル配信に関する権利処理条項が存在しませんでした。木村拓哉さんをはじめとする当時の大手芸能事務所所属タレントの包括的配信許諾を現在取り直すには、莫大な手続きとコストが発生します。
第2に、製作会社の変遷と権利の細分化です。本作は当時、松竹の辣腕プロデューサーであった奥山和由氏が率いるチームが主導し、日本ヘラルド映画やポニーキャニオンなどが参画した複雑な製作委員会方式が採られていました。その後、松竹社内のお家騒動に伴う奥山氏の解任劇や、日本ヘラルド映画の事業承継(角川グループへの統合など)を経てマスターライセンスの権利関係が入り組んでしまい、配信契約の窓口一本化が極めて困難になっています。
第3に、ハリウッドの一流スタッフを招聘した音楽著作権です。本作の映画音楽は、『リバー・ランズ・スルー・イット』などでアカデミー賞候補となった世界最高峰のトランペッター兼映画音楽家、マーク・アイシャム(Mark Isham)氏が手掛けています。国際的な原盤権および出版権の契約更新がボトルネックとなり、国内向け配信の許諾手続きをより一層複雑にしているのが実態です。
そのため、本作を視聴するための最も確実な選択肢は、TSUTAYA DISCASなどの宅配DVDレンタルサービスを利用することです。中古市場でもセル版DVDは廃盤となっており、プレミア価格で取引されるケースが多いため、月額定額制の宅配レンタルを活用するのが最もコストパフォーマンスの高い手段となっています。