トマトジュースと牛乳を混ぜると何が起きる?リコピン吸収率が劇的アップする真相

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トマトの代名詞ともいえる赤色色素「リコピン」は、活性酸素を除去する抗酸化作用がビタミンEの約100倍、β-カロテンの約2倍以上とされるスーパー栄養素です。しかし、リコピンには「脂溶性(油に溶けやすく水に溶けにくい)」という明確な物理的性質があります。

市販のトマトジュースを単体で飲んだ場合、リコピンの大半は消化管で十分に吸収されず、体外へ排出されてしまいます。ここで決定的な役割を果たすのが、牛乳に含まれる微小な球状の乳脂肪(脂肪球)です。

飲料メーカー大手・カゴメをはじめとする複数の研究機関の実証データによると、トマトと乳製品を同時に摂取することで、リコピンが乳脂肪の微粒子に溶け込み、腸管からの吸収効率がおよそ3倍から4倍に跳ね上がることが確認されています。油を使って炒める調理と同じ原理が、コップ1杯の牛乳を注ぐだけで手軽に成立するわけです。

さらに、トマトジュースに含まれる「ビタミンC」「カリウム」「GABA」と、牛乳の「良質なたんぱく質」「カルシウム」「トリプトファン」が合流することで、単一の食材では得られない複合的な栄養相乗効果が生み出されます。

林 結菜

林 結菜

ライフスタイル編集者

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。