ヒトデ「カワテブクロ」なぜ話題に?噂の真相と生態をプロが徹底解説

ヒトデ「カワテブクロ」なぜ話題に?噂の真相と生態をプロが徹底解説についての真相をご紹介します。

写真で見ると、まるで低反発クッションや焼きたてのコッペパンのようにフワフワ・モチモチしているように思えるカワテブクロですが、現場で実際に触れた人々の証言は全く異なります。

国内の水族館飼育員や現地ガイドの手記によると、カワテブクロの感触は「極めて硬く、まるで目の詰まった硬質ゴムかザラザラした軽石」です。皮膚の直下には炭酸カルシウムでできた硬い骨片がパズルのように隙間なく組み合わさっており、外敵の歯や爪を通さない強固な鎧となっています。

捕食活動も外見のコミカルさとは対照的です。カワテブクロは死んだ魚や貝の死骸、有機物の堆積物(デトリタス)、海綿動物、死んだサンゴの組織などを主食としています。餌を見つけると、体の中心にある口から自らの「胃」を反転させて体外へ放出し、獲物を直接包み込んで体外消化を行います。消化が終わると胃を体内に引き戻すという、ヒトデ特有のダイナミックかつ原始的な捕食行動を海中で静かに繰り広げています。

橋本 菜々子

橋本 菜々子

トレンドリサーチャー

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。