似ているようで別物!バイオリンとビオラの違いや見分け方を徹底解説
かつて古典派初期の音楽界では、ビオラはバイオリンの補助や低音のユニゾンばかりを弾かされ、目立たない存在と見なされがちでした。しかし、ベートーヴェン、ブラームス、そして自らビオラを演奏したモーツァルトやドヴォルザークといった大作曲家たちによって、その真の価値が見出されていきます。
オーケストラにおけるビオラの重要性は「和音の色彩感を決定づけること」にあります。明るい響きの長調(メジャー)か、憂いを帯びた短調(マイナー)かを決定づける和音の第3音は、多くの場合ビオラなどの内声パートが担当します。ビオラがわずかに音色やニュアンスを変えるだけで、オーケストラ全体の空気感がガラリと変わるのです。
決して最前線でスポットライトを浴びる機会ばかりではありませんが、ビオラセクションが充実しているオーケストラほど、重心が低くコクのある極上のサウンドを響かせます。玄人好みの楽器と呼ばれる理由は、この立体的な音楽空間をコントロールする醍醐味にあります。