涅槃像とは?横たわる理由や北枕・手の位置の謎と有名寺院を徹底解剖

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涅槃像の圧倒的なスケールと芸術性を体感できる二大巨頭が、タイ・バンコクのワット・ポー(Wat Pho)と、福岡県篠栗町に鎮座する南蔵院(なんぞういん)です。

1. タイ・バンコク「ワット・ポー」の黄金涅槃仏

タイ最古の寺院の一つであるワット・ポーに安置された涅槃仏は、全長46メートル、高さ15メートルを誇る金箔で覆われた圧巻の巨像です。1832年、ラーマ3世の命によって建立されました。

ワット・ポー涅槃仏の最大の鑑賞ポイントは、幅5メートル・高さ3メートルに及ぶ「足の裏」です。ここには螺鈿細工(らでんざいく=貝殻を研磨して埋め込む技法)によって、仏教の世界観や幸運のシンボルを示す「108の瑞相(ずいそう=ラークシャナ)」が精緻に描かれています。仏教において足の裏は、大地を歩み教えを広めた釈迦の足跡そのものであり、宇宙の真理が宿る場所として崇拝されています。

2. 福岡県篠栗町「南蔵院」の釈迦涅槃像

日本国内で最も著名な涅槃像といえば、日本三大新四国霊場の一つである福岡県篠栗町の南蔵院にある釈迦涅槃像です。全長41メートル、高さ11メートル、総重量約300トンを誇り、青銅製(ブロンズ製)の涅槃像としては世界最大級のスケールを誇ります。

この涅槃像は、南蔵院が長年にわたり東南アジア(ミャンマーやネパール)の子供たちへ医薬品や文房具を送り続けた返礼として、ミャンマー仏教界から贈呈された「お釈迦様・阿難様・目連様の仏舎利(遺骨)」を安置するために1995年に建立されました。住職が宝くじで1億3000万円を当てたエピソードでも全国的に知られ、現在では金運招福や勝負運、健康祈願のパワースポットとして国内外から年間数百万人もの参拝者が足を運んでいます。

中島 亮太

中島 亮太

写真家・フォトエディター

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。