妊娠初期の茶おりは流産の兆候?原因別の危険度と受診の目安を徹底解説
おりものが茶褐色に変色する最大の理由は、血液に含まれるヘモグロビンが時間の経過とともに酸化し、メトヘモグロビンへと変化することにあります。つまり、現在進行形で勢いよく出血している「鮮血」とは異なり、子宮内や腟内で起きた微小な出血が時間をかけて体外へ押し出されてきた痕跡を意味しています。
妊娠初期の女性の体内では、胎盤の完成に向けて子宮内膜へ毛細血管が急速に張り巡らされ、骨盤腔内の血流量が劇的に増加しています。通常時と比べて子宮頸部や腟の粘膜は非常に充血しており、わずかな刺激や組織の伸展によって微量出血が起こりやすいデリケートな環境が形成されているのです。
日常のトイレでペーパーにつく程度の極微量な茶おりであれば、腟の自浄作用によって分泌物とともに古血が押し流された生理的現象であることが少なくありません。特に「下腹部の痛みがまったくない」「色が濃い茶褐色から薄いベージュへと薄らいでいる」「排尿時にティッシュで拭いた時だけ付く」といった状況であれば、子宮内部で大規模な出血が起きている可能性は低く、経過観察となるケースが一般的です。