羽アリ大量発生パニックを防ぐ!シロアリの見分け方と殺虫剤Ngの真相
発生した羽アリは、一体どこから部屋の中に侵入してきたのでしょうか。現場取材に基づくと、侵入ルートは大きく分けて2つのパターンに大別されます。
第1のルートは「屋外からの飛来侵入」です。特にイエシロアリや夜間に飛ぶクロアリは走光性(光に引き寄せられる習性)が非常に強く、街灯やリビングの照明、テレビの光を目指して外から飛来します。住宅の気密性が高まったとはいえ、サッシの引き違い部分の隙間、換気扇の給排気口、エアコンのドレンホースや配管貫通部のパテの劣化部分など、体長数ミリの害虫にとっては無数の侵入経路が存在します。
外からの侵入を防ぐための羽アリ対策として、ベランダや網戸の点検は直ちに着手すべきポイントです。一般的な網戸のメッシュサイズ(18メッシュ:網目約1.15mm)では、小型の羽アリが通り抜けてしまうことがあります。飛翔時期には24〜30メッシュ(網目0.8mm以下)の防虫網への張り替えが推奨されます。また、夕暮れ時には遮光カーテンを隙間なく閉めて室内の光を外部へ漏らさないこと、ベランダの照明をLED化して紫外線波長をカットすることも極めて有効な物理的防衛策です。
第2の、そして最も警戒すべきルートが「床下・壁内からの直接噴出」です。巾木の隙間、畳の合わせ目、浴室のタイルのひび割れ、コンセントプレートの隙間などから煙のように湧き出している場合、侵入ではなく「建物内部からの脱出」を意味します。このケースでは、すでに基礎や土台部分にシロアリの主要な通り道である「蟻道(ぎどう)」が構築されている可能性が極めて高く、自力での対策は不可能です。