楽天・三木谷社長の現在と資産の真実!モバイル反転攻勢と豪邸の裏側
三木谷社長の歩みを振り返ると、日本型エリート街道の頂点からベンチャー起業家へと転身した異色のキャリアが際立ちます。兵庫県神戸市で経済学者である父・三木谷良史氏のもとに生まれ、一橋大学商学部を卒業後、1988年に当時の最難関金融機関であった日本興業銀行(現・みずほ銀行)に入行しました。
興銀時代には企業買収(M&A)業務で頭角を現し、行内留学制度でハーバード・ビジネス・スクール(HBS)へ進学してMBAを取得。世界最高峰のビジネススクールで叩き込まれたアントレプレナーシップ(起業家精神)が、後の人生を決定づけることになります。
最大の転機となったのは、1995年1月に発生した阪神・淡路大震災でした。生まれ育った故郷が壊滅的な被害を受け、敬愛する叔父・叔母を亡くした経験から「人生は一度きりであり、安定した大企業に留まるよりも日本を元気にすることに命を懸けたい」と決意。周囲の猛反対を押し切って興銀を退職し、コンサルティング会社「クリムゾングループ」を設立しました。
1997年5月、従業員わずか6人、サーバー1台という環境から楽天市場の前身である「株式会社エム・ディ・エム」を創業。当時は「インターネットで人がモノを買うはずがない」と冷笑された時代でしたが、地方の中小店舗に寄り添う「ショッピングモール型EC」のビジネスモデルを確立し、わずか数年で東証JASDAQへの上場を果たしました。