殺し屋映画おすすめ決定版!洋画名作から邦画・韓国の傑作まで徹底比較
洋画における殺し屋映画の歴史を語る上で外せないのが、1994年公開のリュック・ベッソン監督作『レオン』です。ニューヨークを舞台に、孤独な一流の殺し屋レオンと、家族を惨殺された少女マチルダの純粋で奇妙な同居生活を描いた本作は、30年以上を経た現在も孤高の最高峰として支持されています。当時のインタビューで主演のジャン・レノが「レオンは大人になりきれなかった純粋な影のような存在」と語った通り、凄腕でありながら牛乳を愛飲し観葉植物を慈しむ姿と、ラストの凄絶な自己犠牲のコントラストは、観客の涙腺と映画史に永遠の爪痕を残しました。
一方、2010年代以降のアクション映画の文法を根底から変革したのがキアヌ・リーブス主演の『ジョン・ウィック』シリーズです。柔術と射撃を極限まで融合させた「ガン・フー」を生み出し、引きの画角と長回し(ロングテイク)を多用した撮影手法は、その後のアクション演出の潮流を決定づけました。裏社会に張り巡らされた「コンチネンタル・ホテル」の掟や金貨の通貨システムなど、緻密に構築された世界観がファンの没入感を極限まで高めています。
さらに、映画ファンを唸らせた衝撃の結末といえば、コーエン兄弟による『ノーカントリー』(2007年)の冷酷無比な殺し屋アントン・シガーの存在が挙げられます。動機も感情も読み取れない殺人鬼がコインの裏表で他者の運命を決める不条理劇は、アカデミー賞作品賞を受賞し、「予測不能な死の象徴」として今なお批評家から高く評価されています。