ロバート・インディアナ「Love」の深層|傾いたOの謎と著作権の悲劇
1995年、西新宿の再開発複合施設「新宿アイランドタワー」のエントランスに設置された「LOVE」彫刻は、キュレーターの南條史生氏らが主導したパブリックアート計画の一環として誕生しました。高さ約3.5メートルの赤い立体彫刻は、無機質な高層オフィス街に強烈なアクセントをもたらし、現在では東京を代表するシンボルとなっています。
テレビドラマ『電車男』や『GTO』などのロケ地として頻繁に登場したことをきっかけに、SNSや口コミを通じて「恋が叶うジンクス」が定着しました。代表的な都市伝説として知られているのが次の2点です。
- 「V」と「E」の間を体を触れずに通り抜けると恋が実る
- 恋人と手を繋ぎながらオブジェを一周すると結婚できる
現場を観察すると、平日の昼休みはオフィスワーカーの休憩や待ち合わせ場所として機能し、休日や夕方以降は国内外の観光客やカップルが絶え間なく列を作る撮影スポットとなっています。単なる美術鑑賞にとどまらず、「作品に触れ、くぐる」という身体的参加を促す設計が、30年以上にわたり愛され続ける人気の理由です。