『もののけ姫』タタリ神の正体と変貌理由!呪いの痣と裏設定を徹底解明
『もののけ姫』に登場するタタリ神の元の姿は、決して生まれついての怪物ではありません。山と森を統率し、豊かな自然を司る巨大な猪神(主)たちです。冒頭に登場したナゴの守は、西の山で巨大な力を誇っていた美しく気高い主であり、物語後半でタタリ神と化す乙事主は、500歳を超える長老として一族を率いる誇り高き神でした。
そんな神々が怨霊へと変貌を遂げてしまった最大の引き金は、「耐え難い肉体的苦痛」と「仲間や森を理不尽に奪われた深い絶望と憎しみ」です。神としての精神が極限の苦痛に耐えきれなくなったとき、その生命エネルギーは反転し、純粋な呪詛の塊へと堕ちてしまいます。
瀕死のナゴの守が最期に遺した「汚らわしい人間どもよ、我が苦しみと憎しみを知るがよい」という呪詛のセリフは、理性を失った怪物の遠吠えではなく、理不尽に命と森を踏みにじられた神の魂の慟哭そのものだったのです。