ノストラダムスの大予言1999の真相|人類滅亡の嘘と恐怖の大王の正体
日本中が固唾をのんで迎えた1999年7月。当時、日本テレビやフジテレビをはじめとする各局は連日のように世紀末特番を組み、オカルト雑誌やワイドショーは「地球壊滅のシナリオ」を大真面目に議論していました。小惑星の衝突、全面核戦争、オゾン層破壊による地獄絵図、あるいは未知のウイルスによる人類絶滅――。子ども向け月刊誌から青年誌までが競うように破滅の図解特集を組んでいたのです。
しかし、カレンダーが1999年7月31日から8月1日へとめくられた瞬間、日本列島を包んだのは劇的なカタストロフィではなく、拍子抜けするほどの静寂でした。1999年7月 何が起きたのかを振り返れば、天から大王が降り注ぐこともなく、富士山が爆発することもありませんでした。街では普段と変わらない夏の陽光が注ぎ、セミが鳴き、人々は通常通りの通勤・通学をこなしていたのです。
それにもかかわらず、なぜ日本社会はここまで深いトラウマと集団妄想に囚われたのでしょうか。その根源にあるのが、1999年 世紀末 社会現象の引き金を引いた祥伝社刊行のベストセラー、五島勉 ノストラダムスの大予言(1973年11月発売)でした。刊行直後から空前のベストセラーとなり、シリーズ累計で600万部を超えるメガヒットを記録。折しも同年に発生した第1次オイルショックによるトイレットペーパー騒動や、光化学スモッグなどの公害問題で将来不安を抱えていた日本人の深層心理に、「人類滅亡のカウントダウン」という刺激的な言説が見事に突き刺さったのです。