キングコングM-1の光と影|結成2年決勝から大批判と復活の真相
2000年代前半、キングコングは全国の若者から絶大な支持を集め、トップアイドル並みの熱狂を巻き起こしました。しかしその裏で、お笑いコアファンや劇場の先輩芸人たちから猛烈なバッシングを浴びることになります。キングコングがM-1で嫌われていた理由には、当時のテレビバラエティを取り巻く複雑な構造がありました。
最大の要因は、『はねるのトびら』の大ヒットによる爆発的なブレイクでした。深夜からゴールデンタイムへと進出し、社会現象を起こす中で、2人は「劇場で泥臭くネタを磨く芸人」ではなく「華やかなテレビタレント」として認知されるようになります。そのため、純粋なネタの面白さではなく「顔や人気だけで優遇されている」「吉本興業のゴリ押しではないか」という偏見がネット掲示板や劇場界隈に蔓延しました。
さらに、西野の物怖じしない強気な発言や、梶原のスター然とした振る舞いが「生意気だ」と反感を買い、アンチの熱量を加速させました。どれほど舞台でウケても「キャーキャー言われているだけ」と片付けられる理不尽な環境下で、2人は「誰にも文句を言わせない圧倒的な漫才を作らなければ、お笑い界で居場所を失う」という極限の危機感に追い込まれていきました。