破綻寸前の経営難を救った「まずい棒」衝撃の真実とヒットの裏側
地方鉄道の台所事情はどこも厳しさに直面しているが、銚子電気鉄道株式会社が抱えていた危機はレベルが違った。本業である鉄道事業の利用者は年々減少し、安全運行に必要な設備投資の費用さえ捻出できないジリ貧状態。一時は通帳の残高が底を突き、電車を動かす電気代の支払いすら危ぶまれるほどの倒産寸前に追い込まれていたのだ。
そこで会社を支えたのが、かつて大ヒットを記録した「ぬれ煎餅」に続く新たな収益の柱だった。本来であれば鉄道の安全を守るべき事業者が、生き残りをかけて自社で食品を企画し売り歩く――まさに本業の赤字を菓子製造業で補填するという、歪でありながらも必死のビジネスモデルである。その土壇場で生まれたヒストーリーこそが、全国のファンを熱狂させる大逆転劇の真実だ。