還暦を迎えた大沢逸美の「今」——80年代アイドルから介護支援の第一人者へ、歩み続ける表現者の真実
母を見送った後に訪れたのは、達成感ではなく「介護後うつ」と呼ばれる深い喪失感だった。心身ともに燃え尽き、何も手につかなくなった時期を乗り越えられたのは、自らの体験を包み隠さず言葉にし始めたからにほかならない。
2026年の現在も、彼女のもとには全国の自治体や医療・福祉団体からの講演依頼が絶えない。壇上で語られる言葉には、綺麗事のない真実が宿る。聴衆が涙を流しながら耳を傾けるその空間は、傷ついた心を癒やす温かな居場所となっている。