なぜ昭和の実家土産が急高騰?北海道の木彫り熊再ブームの謎
「祖父母の家を片付けていたら出てきた古い熊が、ネットに出したら驚くような金額で落札された」。そんな声がSNS上で日常茶飯事のように飛び交っている。近年、Yahoo!オークションや有名古美術オークションにおいて、戦前から高度経済成長期にかけて彫られた木彫り熊の取引価格が跳ね上がっているのだ。名もない職人の作品であっても数万円、歴史的価値のある名工の作品となれば数十万から百万円を超える値がつくケースも珍しくない。
ブームの背景にあるのは、単なるノスタルジーではない。ミッドセンチュリー家具やコンテンポラリーアートとの親和性の高さだ。洗練されたモダンなインテリアのアクセントとして、木彫り熊の持つ力強い造形美や木の温もりが若年層や海外のデザイナーから再発見された。手のひらサイズの愛らしいフォルムから、圧倒的な存在感を放つ大作まで、その表現の幅広さがコレクション欲望を激しく刺激している。