現代の魔女狩りはなぜ過熱するのか?Snsリンチと私刑の恐ろしい真相
魔女狩りはネット上の比喩表現にとどまりません。世界の各地では、物理的な暴力と人命の喪失を伴う現実の魔女狩りが現在も継続しています。
国連人権理事会などの報告によると、サハラ以南のアフリカ諸国(タンザニア、ガーナ、ナイジェリアなど)やインド、パプアニューギニアの農村部において、年間数百人から数千人規模の人々が「魔術を使って疫病や干ばつをもたらした」と糾弾され、私刑によって虐殺されたり、村を追われたりしています。
標的にされるのは、身寄りのない高齢女性、認知症の高齢者、アルビノ(先天性色素欠乏症)の人々など、社会的に声の上げられない立場の人々が圧倒的です。その背景には、迷信だけでなく、貧困、不作、感染症、そして土地や財産の奪い合いといった生々しい利害関係が存在します。恐怖と無知、そして経済的困窮が結びついたとき、人間がいかに容易に残虐な加害へと傾くかを、これらの過酷な現実は浮き彫りにしています。