最古の人類トゥーマイ化石が明かす直立二足歩行の衝撃的真実
この歴史的発見を主導したのは、フランス・ポワティエ大学の古生物学者ミシェル・ブリュネ教授率いる国際調査隊だ。2001年から2002年にかけて発見された頭骨化石には、現地カヌリ語で「生命の希望」を意味する「トゥーマイ」という愛称が与えられた。
研究チームは、学名として「サヘラントロプス・チャデンシス」を付与。手に入れた頭骨(TM 266-01-060-1)は、チンパンジーに近い脳容量(約350cc)を持ちながらも、小さな犬歯や平坦な顔面部など、類人猿とは明確に異なる特徴を備えていた。学界はこの標本が、人類とチンパンジーの共通祖先から分化した直後の極めて初期の系統であることを確信した。