オーシャン東九フェリーの評判は?自販機グルメと34時間航路の真実
オーシャン東九フェリー最大の特徴であり、乗船前の旅行者が最も強い関心を寄せるのが「食事」のシステムです。2016年の現行船就航時にレストラン営業を廃止し、24時間稼働の「自販機アイランド」へと完全シフトした背景には、過酷な夜間労働の解消と運賃の低価格維持という明確な経営判断がありました。
エントランスホール隣接のイートインコーナーには、飲料・アルコール類はもちろんのこと、冷凍食品、チルド総菜、ホットスナック、カップ麺、パン、アイスクリームの自動販売機が整然と並びます。ニチレイの冷凍炒飯や唐揚げ、パスタ類、焼きおにぎり、さらには徳島ラーメンやご当地カレー、冷凍たこ焼き、ハンバーガーセットまで、品揃えは数十種類以上に及びます。価格帯もおおむね300円〜700円前後と、海上という隔絶環境にありながら良心的な設定が維持されています。
購入した冷凍食品をその場で調理するため、家庭用・業務用の高出力電子レンジが6〜8台配備されており、給湯器や無料の製氷機ディスペンサーも完備されています。現場のベテラン利用者が実践しているのは、これらオーシャン東九フェリーの食事と自販機をベースにしつつ、出港地周辺のデパ地下やスーパーで生鮮サラダや刺身、好みの地酒を買い込んで持ち込む「ハイブリッド型」の船内メシです。
「レンジでチンする食事ばかりでは飽きる」という懸念は確かにあるものの、決まった食事時間に縛られず、深夜でも早朝でも空腹時に自分のペースで食事ができる柔軟性は、長旅における大きなストレス軽減要素となっています。