大人の溶連菌は潜伏期間何日?初期症状のサインと出勤停止基準を徹底解説
大人の溶連菌感染症において最も警戒すべきは、「一般的な風邪(感冒)」との誤認です。風邪の多くはウイルスが原因ですが、溶連菌は細菌感染症であるため、症状の出方や必要な処置が根本から異なります。
医療現場において溶連菌を識別する際、国際的にも用いられる医学的評価基準(Centorスコアなど)では、以下の4つの所見が重要視されています。
- 38度以上の急な発熱
- 扁桃の腫れや白苔(白い膿のような付着物)
- 前頸部リンパ節の圧痛・腫れ
- 咳がないこと(咳嗽の欠如)
溶連菌によるのどの痛みの特徴は、「唾液や水分を飲み込むことすら困難なほどの刺すような激痛」です。鏡で喉の奥を見ると、咽頭粘膜が真っ赤に充血し、扁桃腺に白いブツブツ(白苔)が付着しているケースが多く見られます。
一方で、大人特有の落とし穴として挙げられるのが「溶連菌なのに熱が出ない(微熱程度にとどまる)」という非典型例です。成人は過去の感染歴や部分的な抗体が存在するため、劇的な高熱が出ず、37度前後の微熱や倦怠感、のどの違和感程度で経過してしまう場合があります。「熱がないから単なる乾燥や疲れだろう」と放置していると、知らぬ間に周囲へ菌を撒き散らしたり、後述する深刻な合併症を引き起こしたりするリスクを抱えることになります。