尿素窒素とは?高い・低い原因と基準値を徹底解説【2026最新】
血液検査の項目に記載される尿素窒素(Blood Urea Nitrogen:略称BUN)とは、食事から摂取したタンパク質が体内で代謝・分解された後に残る老廃物(燃えカス)に含まれる窒素分のことです。
私たちが肉や魚、卵、プロテインなどを摂取すると、体内でアミノ酸へと分解され、筋肉や臓器の材料として活用されます。その過程で有害物質であるアンモニアが発生しますが、人間の体内では肝機能の働き(尿素回路)によって無毒な「尿素」へと瞬時に変換されます。こうして作られた尿素は血液に乗って全身を巡り、最終的に腎臓の糸球体と呼ばれるフィルターで濾過され、尿として体外へ排出される仕組みです。
本来であれば一定のスピードで排出され続けるため、血液中の尿素窒素濃度は常に安定した範囲に保たれています。しかし、腎臓の排泄能力が落ちたり、肝臓での生成バランスが崩れたりすると、血液中に尿素窒素が滞留して数値が急上昇します。つまり、BUN検査は単なる腎機能チェックにとどまらず、タンパク質の代謝動態や体内の水分バランスを総合的に把握するための重要な指標なのです。