鯖街道の宿場町・熊川宿が再注目!絶品グルメと古民家宿の歩き方
熊川宿の景観を際立たせているのが、街道に沿ってさらさらと流れる清流「前川(まえかわ)」です。町の中央を貫くこの水路は、かつて生活用水や防火用水、牛馬の給水所として使われていました。水路には「かわと」と呼ばれる石段付きの洗い場が随所に残されており、水と共生してきた人々の暮らしの知恵を間近に感じ取ることができます。
宿場町は東から「上ノ町(かみのちょう)」「中ノ町(なかのちょう)」「下ノ町(しものちょう)」の3つの街区に分かれており、それぞれ異なる建築様式を観察できるのも醍醐味です。
【必見の建築とスポット】 ・妻入り・平入りが混在する町並み:重厚な塗籠造り(ぬりごめづくり)や袖壁(そでかべ)、防火のための「卯建(うだつ)」など、宿場町特有の精緻な意匠が目を引きます。 ・旧逸見勘兵衛家住宅(国指定重要文化財):熊川宿で最も古いとされる町家建築の一つで、当時の豪商の暮らしぶりを伝える貴重な空間です。 ・熊川番所:宿場町の西端に位置し、全国で唯一現存する当時の街道番所。通行人や物資の出入りを監視していた歴史を今に伝えています。
水のせせらぎと鳥の声に耳を傾けながら石畳の街道を歩くだけで、日常の喧騒から解き放たれるような心地よい静けさに包まれます。