エボラウイルスの起源と自然宿主の謎!致死率90%の正体に迫る
長年のフィールドワークと公衆衛生・感染症疫学の膨大な追跡調査により、ウイルスの隠れ家として最も有力視されているのが「フルーツコウモリ(オオコウモリ科)」である。ウマヅラコウモリやフランケオナシコウモリなどの体内からウイルス遺伝子や抗体が検出され、彼ら自身は発病することなくウイルスを保有していることが明らかになってきた。
世界保健機関(WHO)の現地調査でも、熱帯林でコウモリが齧り落とした果実をチンパンジーやダイカー(小型のレイヨウ)が食べ、さらにその野生動物の肉(ブッシュミート)を人間が狩猟・解体・調理する過程で感染したルートが裏付けられている。コウモリは自ら病むことなく、何千年もの間ウイルスと共生してきたのだ。