湾岸戦争の異端児「チョコチップ迷彩」誕生秘話と古着高騰の真相
戦場を去った迷彩パターンに新たな生命を吹き込んだのは、ハリウッドの映画界だった。巨匠リドリー・スコット監督が手掛けた金字塔『ブラックホーク・ダウン』である。1993年のモガディシュの壮絶な市街戦を描いた本作で、アメリカ軍特殊部隊デルタフォースやレンジャーの兵士たちが身にまとっていたのが、まさにこのデザインだった。
埃にまみれ、汗に濡れた生地の質感をスクリーンの隅々にまで捉えた圧倒的な映像美。重厚なアクションと融合したことで、その視覚的なカッコよさは決定的なものとなった。上映を終えた映画館から古着店へ若者たちが直行したのも、決して偶然ではない。