Bts反日疑惑と海外の反応を追う|原爆Tシャツの真相と現在地

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この問題を取り巻く言説には、現在でもネット上で誤認されたまま拡散されている情報が少なくありません。事実関係を正しく把握するために、以下の3つの盲点を整理しておく必要があります。

第一の誤解は、「ジミンが反日運動のために意図して特注したTシャツを着ていた」という言説です。実際には、韓国のストリートファッションブランドが光復節を記念して制作した市販品であり、ファンからプレゼントされた衣装の一つを衣装部屋で私服として選んだに過ぎませんでした。もちろん、著名人が公の映像で着用する以上、デザインの意匠に対する責任は免れませんが、彼自身が能動的に反日プロパガンダを主導したわけではありません。

第二の誤解は、「欧米は原爆投下を完全に正当化しているため、Tシャツ問題を一切問題視していなかった」という極論です。確かに米国の一部世論には原爆投下早期終結論が根強く残っていますが、人道主義を掲げるリベラル知識層やユダヤ系人権団体にとっては、「大量破壊兵器による大虐殺の象徴をファッションに転用すること」自体が許容しがたいタブーでした。この倫理的基準があったからこそ、SWCの抗議へとつながったのです。

第三の誤解は、「この騒動によってBTSは日本市場から完全に排除された」という認識です。テレビ出演の見送りこそ発生したものの、その直後に行われたドームツアー(東京、大阪、名古屋、福岡)は全公演即日完売を記録。オリコンチャートでの1位獲得やレコード大賞での特別賞受賞など、商業的・文化的な影響力は失われませんでした。

池田 達也

池田 達也

マネー&キャリアエディター

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。