幻の技法パート・ド・ヴェール徹底解剖!熱狂する美と市場の真実
国際的なアートオークションにおいて、ガラス工芸・美術品市場におけるパート・ド・ヴェールの評価額は近年急伸している。絵画やブロンズ彫刻と比べても現存数が圧倒的に少なく、状態の良いミュージアムピースは数千万円規模で取引されるケースも珍しくない。しかし、その高騰に伴い精巧なリプロダクションや後世の模倣品も市場に紛れ込んでいるのが現実だ。
名作を見分ける決定的なポイントは「気泡の入り方」「エッジの研磨痕」「光の散乱深度」の3点にある。真正なマスターピースは、鋳型から外した後に作家自身の手で気の遠くなるような研磨(コールドワーク)が施されており、触れたときの角の立ち方と滑らかさが同居している。また、安易なイミテーションは単にガラスが濁っているだけに見えるが、本物は外光を取り込んだ際に内側から光が発光しているかのような深い屈折率を見せる。サインの彫り込みの深さや摩耗状態の確認も欠かせない鑑定基準だ。