名曲「My Way」歌詞の本当の意味と名カバー誕生秘話を徹底解剖
この名曲は、多様なアーティストによって独自の解釈が施され、世界的な広がりを見せてきました。マイウェイ 歴代カバー歌手の顔ぶれを見渡すだけでも、楽曲が内包する表現の幅広さに驚かされます。
日本国内において「マイ・ウェイ」の決定打となったのが、1972年に発表された布施明のバージョンです。作詞家・中条西まこと(片桐和子訳詞版も併せて著名)による劇的な日本語詞は、原曲の持つ人生讃歌のスケールを日本の歌謡界に見事に根付かせました。布施明 マイウェイ 訳詞は、「やがて私は去るだろう/この夕闇の向こうへ」という情景描写から始まり、クライマックスでは「私には愛する歌があるから/信じたこの道を私は行くだけ」と、歌手としての矜持を高らかに歌い上げます。NHK紅白歌合戦のトリをはじめとする数々の名演は、日本人の心に深く刻み込まれています。
世界的なカバーに目を向けると、1970年代後半のエディ・アーノルドやエルヴィス・プレスリーの雄大な歌唱が挙げられます。とりわけエルヴィスが1977年の急逝直前、ラスベガスのステージで見せた鬼気迫る歌唱は、自らの死期を悟っていたかのような伝説的パフォーマンスとして語り継がれています。
さらに異彩を放つのが、英パンク・ロックバンド、セックス・ピストルズのベーシストであったシド・ヴィシャスによる1978年のカバーです。アコースティックの静かな導入から一転、アップテンポの歪んだエレキギターとともにシナトラの歌詞をスラング混じりに冒涜的に叫び散らすこのバージョンは、「既存の権威に対する究極の反逆」としての「My Way」を提示し、ロック史に残る怪作となりました。