維新胎動の城下町へ!世界遺産と萩焼が魅せる現地徹底取材ルポ
町の空気が変わりつつある。かつての画一的な名所巡りから脱却し、滞在型で地域の深層に触れる歴史文化ツーリズムへと大きく舵が切られた。現場で主導的な役割を果たしているのが萩市役所と地元事業者たちの連携だ。古民家や蔵をモダンに改修したブティック宿、地産食材の滋味を引き出す小さなレストランが路地裏に静かに誕生している。
世界的な潮流となっている観光・インバウンド産業の回復期においても、萩が選ぶ道は独特だ。マスツーリズムに媚びることなく、景観規制を徹底して守り抜く。その凛とした姿勢が、本質的な文化体験を渇望する旅人を引き寄せてやまない。取材班が路地を歩いて出会ったのは、移住してきた若き職人や、先祖代々の屋敷を開放して私設ライブラリーを営む町民の姿だった。観光名所を足早に通過するだけでは決して出会えない萩の素顔が、ここにある。