夜中の咳を止めるツボ3選|即効で呼吸が楽になるプロの押し方
発作性の咳や喉の奥が詰まるような不快感に対し、最前線で使われる二大経穴が「天突(てんとつ)」と「尺沢(しゃくたく)」である。局所の気管周辺を直接鎮める天突と、肺の経絡を通じて呼吸機能を調整する尺沢を組み合わせることで、激しい咳の連鎖を断ち切る強力な相乗効果が生まれる。
天突は、左右の鎖骨が合わさる中央の窪み、胸骨柄のすぐ上の窪んだ部位に位置する。喉仏からまっすぐ下に指を滑らせて止まるくぼみだ。この部位を刺激する際は、絶対に気管方向へ強く押し込んではならない。人差し指または中指の腹を窪みにあて、胸骨の裏側へ向けて「斜め下方向」に優しく押し下げるのが鉄則だ。息をゆっくり吐きながら、心地よい響きを感じる程度の力加減で3〜5秒間持続圧をかけ、ゆっくり指を離す。これを数回繰り返すことで、気管の痙攣が鎮まり呼吸が通るようになる。
尺沢は、肘を軽く曲げたときに現れる肘の内側の横じわ上で、中央の太い腱(上腕二頭筋腱)の外側にある窪みにとる。肺の熱を冷まし、呼吸器の炎症を鎮める要穴だ。親指の腹をツボにあて、骨に向かってやや強めにズーンと響く圧を加えながら、痛気持ちいい強さで5秒間押し込む。左右両方の尺沢を順に刺激することで、喉のイガイガ感や痰のからむ咳が驚くほどスッと引いていくのを実感できる。