のまネコ問題の真相解剖!モナー騒動が残した知財と文化の教訓

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この草の根の熱狂に目をつけたのが、大手レコード会社のエイベックスだった。同社は楽曲の国内盤CDをリリースし、大ヒットを記録する。だが、問題はその先だった。PVに登場するキャラクターを「のまネコ」と命名し、自社の独占的なオリジナルキャラクターとしてグッズ展開を開始したのである。あろうことか特許庁に対して「のまネコ」の文字や図形の商標登録を出願した事実が発覚すると、事態は一変した。

キャラクターの造形は、長年ネットユーザーが無償で共有し改変を繰り返してきた共有財産「モナー」そのものだった。わずかにワインボトルを持たせ、胸に文字を入れた程度の改変で独占的権利を主張し、コピーライト表記(©)を付したことに対し、2ちゃんねるのユーザーたちは猛烈な反発の声を上げる。共有文化の略奪だと捉えたユーザーたちによる抗議運動は、瞬く間にウェブ全体を呑み込む大炎上へと発展した。

火に油を注いだのが、当時のエイベックス経営陣の対応だ。松浦勝人氏の公式ブログには連日膨大な抗議コメントが殺到し、同氏の強気な発言がさらなる怒りを呼んだ。一方、2ちゃんねる開設者である西村博之氏も事態に言及し、ネットコミュニティの文脈を無視した企業の強引な知財戦略に疑問を呈するなど、対立は抜き差しならない局面へと突き進んでいく。

伊藤 翔太

伊藤 翔太

フード&トラベルライター

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。