なぜ今、若者は80年代バブル期の服を着るのか?「Dcブランド」再評価の裏側と2026年のリアル
DCブランドという言葉は知っていても、その正確な定義を説明できる人は少ない。このムーブメントは、大きく2つの潮流に分かれていた。
まず「D」にあたるデザイナーズブランド。これは川久保玲や山本耀司といった、個人のデザイナーが自身の哲学を表現した服作りを行う。彼らはパリコレなどの世界舞台で戦い、黒の衝撃に代表されるような、既存の美意識を覆すデザインで世界を震撼させた。芸術性が極めて高く、着る側にも相応の覚悟を求めるような服が多かった。
一方で「C」にあたるキャラクターズブランドは、より商業的で親しみやすい。アパレルメーカーのインハウスデザイナーが主導し、ブランドごとに明確な「キャラクター(世界観)」を設定していた。ビギ(BIGI)やニコル(NICOLE)、パーソンズ(PERSON'S)などがその代表格だ。お洒落でありながら日常に溶け込みやすく、当時の若者たちはこぞってこれらのショップに通い詰めた。