日本三大霊場・恐山への旅。地獄巡りとイタコ口寄せ完全ガイド

日本三大霊場・恐山への旅。地獄巡りとイタコ口寄せ完全ガイドの注目ポイントを詳しく解説してご紹介します。

恐山を語る上で欠かせないのが、あの世の言葉を伝える巫女「イタコ」の存在だ。恐山菩提寺は9世紀、平安時代の高僧・慈覚大師円仁によって開山されたと伝わる。厳しい修行の果てに円仁が見出したとされるこの霊場は、いつしか遺族が故人を偲び、魂の安らぎを祈る聖地となっていった。

現在でも例大祭や秋詣の期間には、イタコの口寄せを求めて全国から多くの人々が長蛇の列を作る。トランス状態に入ったイタコが故人の思いを語り出すとき、参拝者は胸の奥に閉じ込めていた悲しみや未練を手放し、新たな一歩を踏み出す力を得るという。単なる見世物ではなく、心の痛みを癒やすための切実な祈りの儀式として、現代においても大切な役割を果たし続けている。

高橋 健太

高橋 健太

ライフスタイル編集者

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。