【独占】結成35周年の2026年、T-Bolan森友嵐士が明かす「声の奇跡」とロック魂の現在地
1990年代半ば、絶頂期にあったバンドを突如襲った悲劇。声帯に異常がないにもかかわらず、思うように声が出なくなる「心因性発声障害」だった。ヴォーカリストにとって身体の一部であり、魂の出口でもある声が出ない。音楽から離れざるを得なかった14年という空白の年月は、彼にとって筆舌に尽くしがたい闇の渦だったはずだ。
だが彼は諦めなかった。「もう一度あの場所で歌いたい」という執念にも似た想いが、途切れかけた呼吸を紡ぎ直した。言葉を一つずつ確かめるような血の滲むようなリハビリを経て、再びマイクの前に立った時、そこにはかつてのハスキーボイスに深化された「生命の凄み」が宿っていた。