ヘテロクロミアの日本人は実在する?確率や遺伝の真相を眼科視点で徹底解明
結論から申し上げますと、ヘテロクロミアを持つ日本人は実在します。ただし、白人種を中心とする欧米諸国と比較して、その割合は極めて限定的です。
そもそも虹彩の色は、眼球内の虹彩実質に含まれる「メラニン色素」の量と分布によって決定されます。白人種のようにメラニン生成量が少ない集団では、青、緑、ヘーゼルなど多様な色素パターンが現れやすく、統計的にも約0.6%前後の頻度で虹彩異色が見られると報告されています。これに対し、モンゴロイドに属する日本人は遺伝的にメラニン色素を豊富に生成する性質があり、99%以上の国民が濃褐色の虹彩を持っています。
眼科臨床データや各種遺伝医学の報告を総合すると、日本人の先天性ヘテロクロミアのうち、左右の虹彩が完全に異なる色を示す「完全型(両眼性異色症)」の発生率は数万人に1人(0.01%未満)と推計されます。一枚の虹彩の中に異なる色が部分的に混ざり合う「部分型(セクター型)」や、瞳孔の周りだけ色が異なる「中心型」を含めても、街中で偶然遭遇する確率は極めて低いのが揺るぎない現実です。