萩本欽一の現在と引退説の真相|85歳を迎えた「視聴率100%男」の今
萩本欽一の足跡を振り返る上で欠かせないのが、浅草の東洋劇場・フランス座で培われた徹底的な舞台経験です。1966年に坂上二郎さんと結成した「コント55号」は、舞台狭しと駆け回る圧倒的な運動量とテンポで一世を風靡。テレビ界の常識を根底から覆しました。
さらに1970年代から80年代にかけて、萩本欽一はテレビ界の歴史に刻まれる金字塔を打ち立てます。以下のレギュラー番組が同時に高視聴率を記録し、週の合計視聴率が100%を超えたことから「視聴率100%男」と呼ばれる伝説が誕生しました。
- 『欽ちゃんのどこまでやるの!?』(テレビ朝日系):最高視聴率 42.0%
- 『欽ドン!良い子悪い子普通の子』(フジテレビ系):最高視聴率 38.8%
- 『欽ちゃんの週刊欽曜日』(TBS系):最高視聴率 31.7%
萩本欽一の卓越した才能は、自身の面白さだけでなく「周囲を輝かせる演出力」にありました。小堺一機、関根勤、柳葉敏郎、勝俣州和といった個性的な才能を発掘し、いわゆる「欽ちゃんファミリー」を形成。素人や無名タレントのぎこちなさを逆手に取り、愛情あふれるツッコミでスターへと押し上げる手法は、現代のバラエティ番組の基礎構造を作ったと言っても過言ではありません。