脇をくすぐられると笑ってしまう理由!脳と皮膚が語る防衛本能の謎
解剖学的な視点から言えば、腋窩(脇の下)は人体の中で極めて無防備かつ重要なエリアである。表層近くを太い動脈や重要な神経線維が走行しており、物理的なダメージを受けると命に関わりかねない。
ハーバード大学医学部やマックス・プランク神経生物学研究所における最前線の実験では、このエリアに密生する皮膚触覚受容体・痛覚神経の組み合わせが、極めて高速な伝達スピードを持つことが実証されている。皮膚触覚受容体・痛覚神経が外部からの物理的接触を素早く察知し、痛みに至る手前の警戒ゾーンとして「くすぐったさ」のシグナルを脳へと送り届けているのである。まさに神経科学・脳科学分野における長年の謎が、具体的な受容体レベルで解明されつつある。