ガガーリン「地球は青かった」の真相!名言の原文と謎の死を検証
ガガーリンにまつわるもうひとつの有名なガガーリンの名言として知られるのが、「宇宙を探したが神はいなかった(神の姿は見当たらなかった)」というフレーズです。冷戦期の科学万能主義を象徴する言葉として広まりましたが、これも本人が宇宙から語った言葉ではありません。
この発言の発信源は、当時のソビエト連邦最高指導者ニキータ・フルシチョフでした。国家無神論を掲げるソ連体制下で、フルシチョフは中央委員会総会において「ガガーリンは宇宙へ飛んだが、そこにはどんな神も見当たらなかった」と演説し、宗教否定のプロパガンダに彼の偉業を利用したのです。
皮肉にも、実際のガガーリンはロシア正教の洗礼を受けており、親しい同僚の証言によれば信仰心を持つ人物でした。歴史の渦の中で政治的な意図によって言葉が改変され、ガガーリンの「神はいなかった」という歪んだ言説が世界中に定着してしまった経緯があります。